2015年夏(Class of 2017)からの米国MBA留学を目指す、某仕事人の軌跡

2010年6月25日金曜日

米国西海岸キャンパスビジットレポート(UCLA Anderson、Stanford GSB、USC、UC Berkeley)

昨年9月まで遡るが、米国西海岸キャンパスビジットを振り返ってみたい。

【9月19日】

日本はシルバーウィークで満席状 態が続き、格安チケットがとても格安と言える価格ではなかったが、意を決して急遽4日前に航空券を購入し、UCLA Anderson、Stanford GSB、UC Berculeyの3校につき、空港からのアクセスとWebサイトをちょっと調べた程度で、ぶっつけで飛んだ次第だった。

ま ず、UCLA。

人生で初めて米国の大学キャンパスというものに足を踏み入れたが、まず、デカい。



建物も芝生もグラウンドも、さすがアメリカ、と感じさせる広さだった。

Anderson を探しながらウロウロしていると、UCLAショップなるものがあった。
どうやら愛校心の強い校風のようだった。



その上の階にはカフェがあり、まずは腹ごしらえをした。



Andersonの校舎まで辿り着いたが、誰もいない。



土曜だから無理もないか、と思ってベンチに座っていると、何人かが通りかかった。
ナンパ は得意ではないが(というか基本的にしません。)ここで話さなかったらしょうがない、と思って突撃で話しかけてみた。

あまり自分でも何を 言っているかわからなかったが、俺は日本から来て、B-Schoolに興味があって、UCLAの話が聞きたい。UCLAの特徴は何か、この機会を使ってど んなキャリアを今後形成したいのか、こんな質問を気持ち的には伝えようとしていたはずだ。

全ては聞き取れなかったが、こんなことを複数の 人が言っていたと記憶している。

「UCLA AndersonはRelaxedな雰囲気で、他のStudentとはFriendlyな関 係を作れるし、東海岸みたいな競争の原理はあからさまでなく、いいと思うよ。UCLAには卒業後はエンタメ業界(=Holleywood)に進みたい人が 割と多いのが特徴だ。」

これに味をしめて、土曜の昼下がりにナンパまがいの在校生インタビューを続けていると、中国人の在校生が、「その 勢い、驚きだね(苦笑)何も脈絡なく、よく来たもんだ。そういえば、僕の仲いいJapaneseの友人で、彼も商社出身の人がいるから、近くにいたら会え ないか聞いてみるよ。」と言って、本当に紹介してくれた。

約束の時間に、颯爽とロードバイクに乗った日本人在校生の方が来て、近くのカ フェで話を伺った。色々話したが、箇条書きで纏めておきたい。

・西海岸だけあって、Relaxした雰囲気
・(1年生で授業が始 まったばかりだが)チームで課題をこなす機会が多く、価値観の違いに驚いたりするが、面白い
・MBAではLeadershipの発揮が重要視さ れ、日本の組織づくりとは全く違った発想でチームを捉えている
・アントレクラブがあり、そこにアントレプレナーから情報が落ちてくるので、いい環 境が揃っている
・アジア人が割と多いが、Undergraduateから米国にいる人が多く、純ジャパニーズがMBAに突入すると語学が大変

と、 こんなところであった。



【9月20日】

この日は日曜で、夜にはサンフランシスコへの便を取ってあり、昼 間はフリー。せっかくLAに来たのだから観光しようと思ったが、UCLAにいるときに、せっかくだから、Univercity South Califolnia(USC)も見ておいた方がいい、と話を聞き、言ってみることにした。

UCLA付近のYouth Hostelからバスで向かおうとバス停でよそよそしく待っていたら、アジア系の大学生と思わしき女の子が親切心からどこへ行きたいのか聞いてきた。 USCと答えると、自分はUCLAの学生だけど、USCの近くに住んでいる友達とこれからご飯を食べるところだから、案内しましょうか、というので、お言 葉に甘えて一緒に行ってもらうことになった。

なんだかバックパッカーに戻った気分で(学生の頃は20数カ国を放浪した)、その子と話に花 を咲かせながらUSCへ。
彼女曰く、USCはボンボン大学で、Spoilした学生も割といる、とのことだったが、確かにそれを漂わせる校風が漂っ ていた。
Graduate schoolは当然閉まっていて、近くにはUndergraduateしかいなかったので、USCはいいや、と思って後にした。

帰りはロ ス市街地をぶらり。





【9月21日】

続いて本命、Stanford GSB。西海岸の名門校がどんなものなのか、この目で確かめたいと思い、勇んでキャンパスへ到着。
朝8:30からアドミオフィスによるオリエン テーションがあり、さすがにここくらいはRegisterしていたので、開始を待つことに。



あまりに気合を入れた結果7時すぎには到着してしまったので、カフェテリアで朝飯を食っている と、日本人と遭遇。どうやら自分と同じくキャンパスビジットに来たという、某Pからはじまる電機メーカーの会社の方だった。

その方と一通 り話してもまだ時間があったので、またもやナンパ的にその辺の学生に話しかけ、今日は月曜だが面白い授業はないか?とごり押ししたところ、8:30からベ ンチャーキャピタルの授業がある、との情報をキャッチした。詰め寄る様な気迫で聴講のお願いをすると、わかったよ、教授に聞いてみるから、と言い、授業の 始めに聴講のOKを出してくれた。



しかし、せっかくRegisterしたのだから、そっちも見てみたくなってしまい(優柔不断です みません。)、一瞬そちらに顔を出してみた。
15人ほどいたが、半分欧米人、半分インド・中国人、という感じだった。アドミの話はありきたりな話 だったので、さりげなく抜け出しベンチャーキャピタルの授業へ。

ここで初めて米国の大学の授業スタイルというものを目の当たりにし、圧倒 された。
まず、教授が何かを聞いた時の、挙手率の高さ。日本では手を挙げようものなら、よほどの目立ちたがりか、勉強命の学生と思われて That's allだ。しかしここでは自然と手が挙がっている。

そして教授が何かを問いかけると、学生はその思考プロセスを話す。一方 で教授は、他の学生から対論を引き出し、先の学生に「君の思考プロセスだと彼の言う理論と齟齬がある。そこについてどう思う?」と振る。それに学生は素早 く切り返す。

ベンチャーキャピタルの授業そのものも一部理解できておもしろかったが、思考のプロセスを徹底的に洗い直し、答えがないビジ ネスの世界で、どう正解のない「解」を見出していくべきなのか、を教える場なのではないか、と気づくことができた。

完全に調子に乗り、午 後の授業はどこで何をやっているか、アドミに聞きに行ってみた。
悪態ではないのだが、冷めた感じでこう言われた。

「アドミから授 業の案内やそれに類するアレンジはしていない。君が近くの学生に聞いて、興味がある授業があればそれに聴講させてもらえるか教授に直接交渉してくれ。」

少 々むっとしたが、勝手に「ベンチャースピリッツを持って道を切り開けと言っているのだな!!」と解釈して、午後の授業に出るべくむらがっている学生たちに 再び話しかけた。

どの学生も非常にFriendlyで、嫌な顔一つせず何かしらリアクションしてくれる。頭がいいのに、ツンとしていな い。
こういう学生たちが非常に好感だった。

まじめそうなブルガリア人が次にOrganization Behaviorの授業に出るというので、なんだかよくわからないが、これまた鬼気迫る勢いで、聴講したいけど何とかしてくれないか、と頼み、教授に断り を入れてもらい、聴講させてもらった。

授業はIntroductionに約10分程度、続いて与えられた2つの組織、どちらに賛成するか をグループで30分程ディスカッションし、分かれて30分ディベートをするというもの。最後に教授が20分ほどで解説、という流れだった。

こ こでもやはり、積極的な議論が繰り広げられていた。ここでも、単純に正しい、正しくないの議論よりかも、ビジネスという唯一の答えがない世界で、どう物事 を論理立てて説明し、組織を納得させるか、という思考プロセスを重視しているとの印象を受けた。


授業の終わりがけに、日本人の学 生が「ビジットですか?」と話しかけてきた。

聞くと、某証券会社から社費派遣で来たTさんは、共通の知り合いもいたりと、世界の狭い間柄 であることが判明。
授業の印象や留学生活全般について伺った。

すぐにCorporate Strategyの授業があるというので、これも便乗させて頂くことに。

授業が始まるや否や、Tさんがクラス全員に向かって「日本から友 人がビジットに来ました」と紹介してくれたが、全く用意をしておらず、また英語力が至らず、”Hi”と言って軽く右手を振るくらいの、なんとも情けない挨 拶になってしまった。(次のビジットでは、一言挨拶くらいに耐えられるくらいの準備はしておこう)

授業は非常にアカデミックな内容で、 ケースを読み込んでこないとわからないような印象であった。
これも一重に、英語力不足であるが故のことであるので、きちんと土壌を作ってからビ ジットをすべきだなと思った。

授業が終わり、Tさんにキャンパス案内をしてもらった。



実に広大で、気候もよく、まさに西海岸ならではのオープンな雰囲気だった。

聞く ところによると、Stanford GSBのいいところは、HBSを筆頭とする東海岸の競争的の原理が働く環境とは異なり、Collaborativeな 雰囲気のなかで勉強に励める点との話があった。

例えば、ワーキンググループに関して言えば、こんな対比があるようだ。

HBS ではグループを組むのはセメスター開始の頃で、自分からグループメンバーを集めるもしくは加えてもらう、ということをしなければならない。ワーキンググ ループの成果で成績がつくため、皆、セメスター開始前から、頭がよくやり手の学生をあの手この手を使って探し出し、うまく囲い込み合うのだという。

Stanford GSBでは、予めアサインされたメンバーで一定期間ワークし、入れ替わるローテーションで新たなメンバーと組めるため、周囲を蹴落とすより、協力し合う雰 囲気が醸成されるのだという。もとから賢い人しか集まっていないのだから、戦うより、知恵を掛け合わせた方が結果としてSomething greatが生み出される、これはシリコンバレーなど西海岸全般に広がっている考えなのだろう。

他の在校生も紹介して頂き、話をした。

特 に印象的だったのは、

「何を目的にMBA留学をしたのですか?」と聞いた時、

「資格としてのMBAより、経験としての MBAが欲しかった。一度社会に出た後で、まとまった時間をかけ勉学に励み、キャリアを見直すことはきっと将来の糧になると思った。」

と 返事があったことだった。


キャンパスを一通り巡り、Stanford shopでミーハー的にGSB T-ShirtsとGSBスウェットを購入し、大満足だった。

帰りのバス停まで歩いている途中は、卒業後のキャリアの話題が出た。

MBA での経験を梃子にして、米国のPEファームやVCで働く機会があるのか、聞いた時のTさんの回答はこうだった。

「米国で高校生くらいから ずっと米国で過ごした『米国人』でない限り、米国で互角に戦っていこうというのは、実際至難の業だと思う。世界から見てガラパゴス的な国である日本で、外 国人がビジネスをするときの現地アドミニストレーターとして活躍する、または米国に拠点がありながら取引先は日系企業、という様な『日本人であることを活 かせる仕事』でないと難しいというのが素直な感想だな。」

2年間ですぐに米国で生まれ育った人間と互角にはなれない、というのは、よく考 えればわかる話だ。
最後には日本に帰るが、それまでの経験として米国に本社を構える企業で働き、実務能力をつける。そして日本で外資系企業の日本 支社で働く、それが日本人ができる外国人との仕事である、というのが今までの日本人留学生のその後の姿であるとの話だった。

すごくリアル な話で、ここでも自分が幻想的に留学後のキャリアプランを描いていたことを痛感させられた。
世界というビジネスフィールドで戦っていきたい想いは 変わらないが、もっと現実をみるべきなのだろう、とこのEntryを書きながら思う。

最後まで親切に接して頂き、「自分もビジットに来た 時そうしてもらったから」と笑顔で去って行ったTさん。
無理してこなかったら、この出会いもなかったのだろうと、やはりビジットに来ることがいか に重要か悟った瞬間であった。


【9月22日】

昼の便で帰国する予定だったので、余った午前中のみでUC Berkeleyへ向かった。
サンフランシスコ市内のYouth hostelからSubwayで約45分、静かな一帯に木が生い茂るキャンパスが現れた。

入口から歩くこと約20分。緑と丘陵の多いキャ ンパスの奥にMBAの校舎があった。
アドミの対応は非常によく、1時間ほどしか滞在できないので、学校案内くらいを頂きたいと申し出ると、笑顔で 複数の案内をくれただけでなく、昼から在校生とのランチセッションがあるから参加してみないか、とお誘いまでしてくれる程であった。

学生 の雰囲気はStanford GSBよりややおとなしく、年齢層も若干高めに見えた。
ここでも一人くらいは話しておかないと損だと思い、近くに座 るアジア系の学生に声をかけ、UC Berkeleyのいいところは何かと尋ねたところ、「Relaxした雰囲気の中で落ち着いて勉強ができる環境がある点」と言っていたと記憶している。

ほ どなく会話していると、帰りの便に向かう時刻になったので、その場をあとにした。

森が少々鬱蒼としていたので、静かで良いが若干陰気な気 分になりそうとの印象を受けた。
この点、Stanford GSBのような広大に、水平に広がるキャンパスに軍配があがった。





【と いうわけで・・・】

やはり、実際にその場にいくことは、幻想的な期待を良い意味でぶち壊してくれるし、B-Schoolの真価を肌で感じ られるし、集まっている学生から校風を感じ取れるし、何より「よし!ここへ行こう!!」とモチベーションが上がるため、ものすごく大事な行為である。

運 にも恵まれれば、在校生とも繋がることもあり、単純に受験情報云々の関係以上に、人として面白い出会いだってある。

そんなことに気付い た、5日間の弾丸ツアーだった。



あれから早10ヶ月が経とうとしている。

勉強のペースはビハインドして いることは百も承知だが、なぜ、何を目的に、このタイミングで行くのか、根本的なところは腹に落ちてきているので、あとは勉強に突っ走るだけである。

次 にまとまった有給が取れるのは10月~11月頃だと思う。その頃にはTOEFLを1~2回は受けて英語力がどの程度にあるか点数化されている頃であるし、 受験のもっと突っ込んだ疑問も出てくる頃と思う。

この前の思いつきの弾丸ツアーもいいが、次はフルアレンジで段取りよく、多くの情報を収 集したい。ちなみに、このコンセプトで、3か月越しの準備でゴールデンウィークにビジットしようとしたが、仕事で塞がってしまい、敢え無くキャンセルし た。このときにアレンジの一通りのコツは掴めたし、その際に繋がった人たちが今年の夏に日本に帰ってくるとのことなので、会って話を聞きにいく予定だ。


最 後に精神論だが、最近思うこと。

長い準備期間をかけて、挑戦したいことがあるときに大事なことは、

・習慣を変える
・ 外部環境を変える

なのではないかと。

「習慣を変える」とは、毎日朝起きたらすぐ、通勤、空いた時間に英単語をInput する、とか平日は金曜以外合コンに行かないで直帰し英語の勉強をするとか(当り前か・・・商社マンならではの悩み)、毎日の自分の行動を変えることで、目 標達成に近づけるのではないか、という考え。

「外部環境を変える」とは、MBA友の会に入ってMBA絡みの情報が日常的に入ってくる環境 を整える、先日のアクシアムのイベントに参加してみる、というように、触れる世界を変えることで目標達成に必要な状態に近づけるのではないか、という考 え。

片方だけ、すなわち勉強をやみくもにやって間違った方向に行ってもアウト、外ばかり見て足元のテストの点が取れなくてもアウトだと思 う。

そうではなく、両方うまく回してWorkするのだろうと、最近思ったので、書いてみた次第。

さて、ブログを熱心に書 くのもいいが、コツコツ勉強して点を上げるとしよう!!



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