2015年夏(Class of 2017)からの米国MBA留学を目指す、某仕事人の軌跡

2012年5月31日木曜日

突破口

1ヶ月間彷徨って、ようやく見つけたと思う。


今後の出願戦略。


もう一カ月も前のEntryになってしまうが、突然決まった人事異動により、任期を全うする前提だと来年(13年夏)からの留学が難しくなるという見通しが立ったことを綴った。

それ以降は、

①この重責かつ総合商社の経営の中枢に携われるポジションを途中リタイア(任期は13年9月末まで)して来年夏(13年7~8月)に飛び出してしまうか、
②任期を全うしてからの留学(即ち14年夏)にターゲットを変えるか

という葛藤、さらに②については

A:Defferを前提に今年(12年秋~13年春)のRoundで出願するか
B:来年(13年秋~14年春)のRoundで出願するか

という選択肢のどれをとるかという2重の葛藤に、どうしたものかと頭を抱えていた。

1ヶ月ほどぼんやり考えながら隙間の時間でGMATを勉強していたが、どうしても勉強に身が入らず、だらだらと時間を過ごしてしまっていた。先日のGood Luck Party2012に参加した時も、他のアプリカントと話しながら、自分の方針がぐらぐらしていることにも気付いた。

どうにか道を決めないといけないと思いつつ、一人で抱えていたが、不意に今日、同じ部署で某米国東海岸のTop Schoolを卒業した先輩(前から正直ベースで会社の進退も含めて打ち明けていた)に相談する機会があり、率直にぶつけてみた。



まずは上記のシナリオ①か②のどちらを選ぶか。

会社的には言わずもがな①はまず許されない。そもそも任期が短く、若手はほんの数人しかいない中で、組織的には抜けられては困るし、筆者としても相当引け目を感じる。会社とネゴって「BSに行きたいんです!任期を繰り上げ終了させてください!」なんていうわがままも通じる可能性はまずない。つまり、会社を辞めでもしない限り、①の選択肢は実行できない。

とはいえ、裏を返せば、辞めると決めてしまえば、あまり会社の都合など考えなくてもいいというのもまた事実。

では、MBAを絶対優先して辞めてしまえばいいではないかと思った。が、そこはやや侍魂が許さないというか、やはりこれだけ重責を任ぜられて、ミッションを背負うとわかって引き受けた(まぁ拒否権は実際なかったが、引き受けるとは言った)ので、途中で投げ出すことは自分のディシプリンとしても許しがたい部分があり、最後までその職務は全うしたいと思った。「立つ鳥跡を濁さず」といったところだ。

当然留学が2年半先になることで、年齢的には30歳になるタイミングだし、合格率は多少なりとも下がるし、私費の場合転職リスクが上がるし、モチベーション管理は大変だし、デメリットが目がつく。

だが両者を天秤につるしてみてもなお、潔くやりきることに意義と仁義を感じた。ということで①は消すべきだと思った。こんな話を先輩にしたところ、それは立派なことだと推してくれた。


②のなかのAとBのケースどちらを考えるべきか。ここは先輩もふむふむと聞いていた。というのは、以下の観点から、AとBで戦い方がまるで変わるからだ。

・私費or社費
・Essayの内容の濃さ
・Recommendationの頼み方
・Re-applyの影響

ケース毎に書くと以下のようになる。

<Aのケース>

出願時期は12年10月~13年1月頃。一方社内選考は毎年12月から始まり、2月に結果が出るため、出願時点ではApplication formにSponsoredと書けないため、出願上自動的に私費前提となる。

また、何より悩ましいのは、仮にSchoolから合格通知をもらい、Defferを認めてもらったうえで、社費選考に落ちた場合だ。

Recommendationを書いてもらう上司にはきっと、「お願いですから、書いてください!もちろん、社費で受けるからには、辞める気なんてありません!でも、受験のチャンスを増やしたいので、便宜上私費の前提でサポートしてください!ほんとです、やめませんから!」などと、会社に誠意を尽くすような説明をするだろう。当然上司としては、「もし仮にSchoolだけ通って社費に落ちた場合、そこまで会社のため云々というなら、Schoolを諦める覚悟はあるよな?」と念を押したくなるだろう。そして自分も、その念押しにYESというだろう。

でも、実際にそのケースになった場合、MBAへの切符を手にしたのに、諦めることができるだろうか。正直、答えはNOだ。会社を辞めるという覚悟をしてでも、やはり初志を貫徹するという選択肢を選ぶと思う。その場合、上司を裏切る形になるが、それは腹積もりしておくしかない。

Essayの濃さという観点では、現在いる金融の部署では10カ月の経験でやや中途半端感があるし、出願時点では8月から異動する新部署での経験が3~6カ月程度と、いいEssayが書けるような仕事上の結果を出せているか不明だ。その中での出願。懸念は払しょくしきれない。

ただここは先輩のアドバイスだと、あまり心配する必要はないとのことだった。それは、あくまでEssayは骨太なビジョンやPost MBAのキャリアを語るべきで、直近の細かな業務上の成果が評価される場面はそんなにないとの理由にもとづくものだった。

むしろその先輩に言わせれば、Re-applyも多少はネガティブに働くSchoolはあろうが、シンプルに考えれば、受験回数が多ければ多いほど合格率は上がるし、損はあまりないとのことだった。

そう考えると、Aを選ばない理由はさほどないと思えた。


<Bのケース>

Aのケースの裏返しなのであまり書く必要がないくらいだが、敢えて書いておこう。

出願時点(13年10月~14年1月)では社費があるかないかは結論が出ているし、Essayの内容的にも新部署の任期を完遂してから書くことになるので充実した内容になるだろう。

Recommendationについては、社費が通っていれば会社に残る前提で上司から気兼ねなく書いてもらえるし、社費に落ちてしまったら、覚悟を決めて、会社を辞める前提で上司に書いてもらえばいい。裏切りみたいな後味の悪さも残らない。

きれいな状態での出願になるように見える。

ただ、Criticalなポイントしては、出願時点で29歳かつWork experience満6年というのは、Candidateの年齢的なMid rangeからすれば外れているし、合格率もぐっと下がる年齢でもあるということを忘れてはならない。

更に、ここで気合いを入れたにも関わらずTop School全てに落ちてしまった場合、翌年(15年夏からの留学)には更に厳しい戦いが待っている。このリスクに耐えられるか。


<AB両方を踏まえて>

その先輩との会話の結果、Aで行ってみようとの結論に至った。判断材料としては、

①直近の仕事では多少の未完成感が残ったとしてもデカいビジョンさえ語れれば大丈夫であろう
②1歳でも若いうちに受験し(Schoolには出願時点でDefferするなど言うつもりは全くない)、早めに留学への切符を手にするべき
③ケースB一発に賭けて出願に失敗したら、後がつらい。一発勝負の前に、ケースAのように保険としてでもいいので受験して受かったらラッキーという感覚でやればよい

という点があったからだ。

ずっともやもやしていたが、その先輩との会話で、突破口が見えた気がした。


会話の最後は百も承知のシンプルなことだが、

「受かるスコアを揃えておくのがまずベース」

つまり、GMATをさっさと終わらせるべき。これに尽きた。

迷いがあったせいか、どうもGMATの勉強に身が入らずにいた。

GMATかぁ、本当に大変で、手ごわい奴だ。特にMath。毎日コツコツ勉強しているつもりだが、なかなかスピーディに解けん。SCは自信を持って答えたつもりがどこで見誤ったか、間違ってしまうこと多数。CRはAffinity野口先生に伝授してもらったStrategy(勉強に身が入らなかったとは言え、ゴールデンウィークはGMAT勉強漬けだった)を使ったところ前よりは正答率が上がった気がするが、スピードが出ん。とにかく、やっかいなやつだ、GMATというものは。

またもやしみったれ発言の連続で情けないが、本音をさらすとこんなところ。しかし、そんなんではだめだ。今年出願するなら、なおさらGMATは早々にやっつけてしまわねばならない。

明日もちゃんと朝起きて、Mathの問題を解いてから会社へ行こう。電車の中ではSCの一発切り表現を覚えよう。早く仕事を上がれた日には、寄り道せずに帰宅してCRで頭を使おう。週末は遊びにいきたい気持をこらえて「GMAT・GMAT・GMAT」とぶつぶつ言いながら、机に座ろう。それでいいんだ。一歩ずつだ。近道などない。そして時にはこのブログで愚痴ることもあろうが、愚痴ってすっきりしたら、弱い自分に負けないで、あとはやればいい。

と、気休めかもしれないがこう自分に言い聞かせて、明日からまた気を引き締めてテンション上げて勉強に励むことにしよう。

最後に、いつかのEntryで見たことのある写真のアップグレード版を共有したいと思う。(左下、ちょっと追加事項 笑)

頑張れ、俺!!



PS.ぜひ読者の皆さんも、くじけそうなときにはデスクの前にこんな張り紙をはることをおすすめします(笑)

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2012年5月23日水曜日

Good Luck Party 2012

久々の更新。

5月20日(日)に、MBA友の会が主催するGood Luck Party2012に参加してきた。
自身も運営幹事を務めているが、今回は当日参加のみ。

「Good Luck Party」とは、MBA友の会が主催する、毎年恒例のビッグイベントで、その年の夏頃から留学に旅立つキャンディデートを盛大に送り出す壮行会イベントである。

毎年150~200人程度集まるこのイベントには、ホルダー・キャンディデート・アプリカントが程良くまじっていて、自分と同じステージの人はもちろん、それぞれのステータスの人と交流できる有意義な会だ。

例年ビッグな講演者を呼んでいて、例えば当時ファーストリテイリング社長だった玉塚氏、DeNA創業者南波氏など、名だたるMBAホルダーの著名人から刺激あふれる話を聞ける貴重な会だ。

今回はKellog97年卒、日本交通の川鍋一郎氏がゲスト。

創業者3代目として継ぎ、債務超過の会社を立て直し、「タクシー王子」というニックネームを持つ大物。


見ての通りナイスガイで、講演開始早々ユーモアあふれる話しぶり。聴衆がみるみる話に吸い込まれていく様子がわかった。

創業者3代目として入社したときは、債務超過。社員の士気は低い。おかしな柵や慣行だらけ。前代の社長がメモしたノートがあらわにもスクリーンに投影されたが、そこには「どうせ300億円(だったと記憶)なんて無理!」と、借金を返せずバンザイしてしまうような暴露トークもあった。



そんななか、川鍋氏が注力したのが、地道に分析して導き出された「小さな改善の仮説」を、とにかく数が勝負との割り切りのもとチャレンジして、10個に2個くらいヒットを打つくらいの気持ちで取り組み続けるということだった。

はじめは改革者への風当たりは強く、労働組合の刊行物に

「一郎社長はどこまで社員を苦しめれば気が済むのか!!」

と書かれたり、クールビズをやろうと社内にメッセージを発信したときには、

「一郎さん、暑苦しいのはあなた。あなたがいなければ、会社はもっと、クールビズ」→(会場、笑)

などと社員からメッセージがあり、くじけそうなことが何度もあったとのことだ。

しかし、何度も、何度も、何度も、社員を集めて意識改革を呼び起こす対話に時間を費やしたり、10個に2個くらい本当にヒットを打ったりと、結果を出したことによって、響く社員には響き、協力者があらわれ、社員の士気高揚と業績の回復につながったとのことだった。

印象的だったのは、以下。

・出しやすい結果、目に見える分かりやすい結果をまず出す
・結果が出たら、アピールしまくる。逆にミスったら流す(隠す、ではない)
・10個やったら2個必ずあたるから、とにかく数をこなす

こんな話を聞きながら、

「結果を出す」→「信頼を獲得する」→「信頼の集積によって、大きな組織を動かす」

というLessonを感じ取れた。

また、プレゼンのスライドでは、随所で明らかに社内文書と思われるものや、「そこまで言っていいの!?」という情報も含まれていたが、ぎりぎりまで伝えるからこそリアリティと説得力が出るし、競合に聞かれて困る話だって、本質ではマネできないので言っても差し支えない、との説明で、あっぱれ、というところだった。

最後、「質問は一人だけ受け付けます」と司会が言うので、これはチャンスと思い、まっすぐ手を挙げた。

挙げたのは筆者一人。川鍋氏からは「このシチュエーションで真っ先に手が上がるとは、すばらしい!」とお褒めの言葉を頂きつつ、素朴な疑問をぶつけてみた。

「抵抗勢力に立ち向かう中で、自分が潰れないようにするために、どんなポイントに気をつけたのですか?」

答えはこうだった。

まず、「好きな人としか付き合わない」こと。これは理解できない人を簡単に見切るような視野の狭い行動ではなく、徹底抗戦の姿勢を見せる人より、まず理解し味方してくれる同志と一緒に過ごす時間を選択的に増やすという意味だった。

やはり人間弱いもので、人に突き刺されるような仕打ちをされればテンションは下がる。当り前だ。一人二人と、打たれても打たれても戦い続ける先鋭的な戦士は探せばいるもので、こうした人たちとチームを組むことで、抵抗勢力と戦えるようになるとの話だった。

また、自分も戦えば戦うほど戦闘能力が上がり、多少の矢であればひょいひょいよける(受け流す)身軽さもついてくるので、余計なストレスを感じずに戦えるという回答だった。

たしか前にStanfordのAlumniイベントで元・産業再生機構COO/現・経営共創基盤創業者の冨山和彦氏とお話させていただいた際にも、抵抗勢力との戦いにおいて重要なのは、無理に人の考えを曲げようとしても反撃をくらうだけなので、理解してくれる人から固めにいく、というようなお話を聞いた記憶があっただけに、重なるところがあった。 

単なるナイスガイではなく、苦難を乗り越えて偉業を達成した男の話は心に響くものがあるなぁ、と痛感した筆者であった。



講演は大きな拍手で幕を下ろし、すかさず名刺交換を済ませ、歓談タイムへ。


このブログから知り合った方が某トップスクールに合格されていたのに驚き、またその方から声をかけて頂いて、こういうブログを書いていたことでいろんな人と繋がれて面白いなぁなんて思っていたら、その場で一緒に話していた方が「あれ、その(筆者の)ブログ、読んだことある!」となった。更には近くにいた方から、「あのブログの筆者の方ですよね?」次々と声をかけられ、驚きが止まらなかった。

そういえば、もうすぐこのブログも累計PVが9万に達する。最近は1日400~500PV、月間12000~15000PVにも上る。PVの数字の感覚がよくわからなかったが、これほどまでにインパクトがあるのかと気づいた。


2次会へ。

ここでもまた話した方から「ブログ読んでいますよ」と伺い、ますますこれは留学達成しないとやばいぞという、いいプレッシャーになった。

また、1次会でもう一人講演をしていた、ロコンド.jpの田中社長とも、少々込み入ったお話をすることができた。

ここではあまり書くつもりはないが、筆者が立ち上げたNPO団体で、ちょうどファンドレイズを行っていることもあり、田中社長がどうやって09年にUC BerkeleyのMBAを卒業し、起業してからわずか1年で22億円の出資をベンチャーキャピタル(ドイツVCから15億、日本VCから7億)から獲得できたのか、Tipsを聞いてみた。

非常にシンプルな回答だった。

・「やりたいことはコレ、それを実現する仲間がこれだけいる。」というような、30秒でわかるピッチ(説明)をする。
・FactでGapをえぐりだす(例:▲の市場はアメリカで●億円ある、中国でも●億円ある、でも日本では●億円しかない。But▲は誰もがつかう。日本で▲の市場が膨らまないはずはない)
・電話かメールが一番早い、資料は作らんでいい。特にパワポは悪。エクセル1~2枚でOK、あとは口で説明すりゃわかる
・金余っている人世界でたくさんいる。片っ端から金くださいと聞けばいい。聞くのはタダ。当たればウン億。安いもん。


ちなみに筆者のファンドレイズの状況を聞いて一言。

「NPOだから、財団じゃない?早いところまずビルゲイツ財団に聞いてみなよ。ホームページからメールするだけだよ。もし断られても、しばらくしたら相手忘れるから、また時間置いてチャレンジすればいい。」

冗談ではなく、いとも簡単に言ってくれた。並ではないことをする人の視点は、常人のチャレンジ感覚を凌駕していた。早く自分もその視点まで首を伸ばしたいものだと思った。



最近はGMATの勉強を進めながら、前回のEntryに書いたとおり、2014年夏に留学時期をずらす方向が濃厚になってきていることもあり、MBA留学を通して得られる「何か」を改めて確認したくなっていた頃であった。

MBAコミュニティに関わることで、飛び抜けた経験をした人たちに自然と会えることがまさに今回のGood Luck Partyへの参加から再確認できたので、大変有意義な一日となった。

日々の地味な勉強の合間に、取組み意義に立ち返るこうしたイベントに顔を出すことは大事だなぁと感じた次第であった。


PS.最近はブログを読んでいる方とリアルに繋がる機会が増え、ブログに書くことがこっぱずかしいことも増えてきましたが、これまで通りしみったれたことも、嬉しかったことも、全て赤裸々に書き綴っていこうと思いますので、今後も読んでいただけたら幸いです!


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