2015年夏(Class of 2017)からの米国MBA留学を目指す、某仕事人の軌跡

2012年5月23日水曜日

Good Luck Party 2012

久々の更新。

5月20日(日)に、MBA友の会が主催するGood Luck Party2012に参加してきた。
自身も運営幹事を務めているが、今回は当日参加のみ。

「Good Luck Party」とは、MBA友の会が主催する、毎年恒例のビッグイベントで、その年の夏頃から留学に旅立つキャンディデートを盛大に送り出す壮行会イベントである。

毎年150~200人程度集まるこのイベントには、ホルダー・キャンディデート・アプリカントが程良くまじっていて、自分と同じステージの人はもちろん、それぞれのステータスの人と交流できる有意義な会だ。

例年ビッグな講演者を呼んでいて、例えば当時ファーストリテイリング社長だった玉塚氏、DeNA創業者南波氏など、名だたるMBAホルダーの著名人から刺激あふれる話を聞ける貴重な会だ。

今回はKellog97年卒、日本交通の川鍋一郎氏がゲスト。

創業者3代目として継ぎ、債務超過の会社を立て直し、「タクシー王子」というニックネームを持つ大物。


見ての通りナイスガイで、講演開始早々ユーモアあふれる話しぶり。聴衆がみるみる話に吸い込まれていく様子がわかった。

創業者3代目として入社したときは、債務超過。社員の士気は低い。おかしな柵や慣行だらけ。前代の社長がメモしたノートがあらわにもスクリーンに投影されたが、そこには「どうせ300億円(だったと記憶)なんて無理!」と、借金を返せずバンザイしてしまうような暴露トークもあった。



そんななか、川鍋氏が注力したのが、地道に分析して導き出された「小さな改善の仮説」を、とにかく数が勝負との割り切りのもとチャレンジして、10個に2個くらいヒットを打つくらいの気持ちで取り組み続けるということだった。

はじめは改革者への風当たりは強く、労働組合の刊行物に

「一郎社長はどこまで社員を苦しめれば気が済むのか!!」

と書かれたり、クールビズをやろうと社内にメッセージを発信したときには、

「一郎さん、暑苦しいのはあなた。あなたがいなければ、会社はもっと、クールビズ」→(会場、笑)

などと社員からメッセージがあり、くじけそうなことが何度もあったとのことだ。

しかし、何度も、何度も、何度も、社員を集めて意識改革を呼び起こす対話に時間を費やしたり、10個に2個くらい本当にヒットを打ったりと、結果を出したことによって、響く社員には響き、協力者があらわれ、社員の士気高揚と業績の回復につながったとのことだった。

印象的だったのは、以下。

・出しやすい結果、目に見える分かりやすい結果をまず出す
・結果が出たら、アピールしまくる。逆にミスったら流す(隠す、ではない)
・10個やったら2個必ずあたるから、とにかく数をこなす

こんな話を聞きながら、

「結果を出す」→「信頼を獲得する」→「信頼の集積によって、大きな組織を動かす」

というLessonを感じ取れた。

また、プレゼンのスライドでは、随所で明らかに社内文書と思われるものや、「そこまで言っていいの!?」という情報も含まれていたが、ぎりぎりまで伝えるからこそリアリティと説得力が出るし、競合に聞かれて困る話だって、本質ではマネできないので言っても差し支えない、との説明で、あっぱれ、というところだった。

最後、「質問は一人だけ受け付けます」と司会が言うので、これはチャンスと思い、まっすぐ手を挙げた。

挙げたのは筆者一人。川鍋氏からは「このシチュエーションで真っ先に手が上がるとは、すばらしい!」とお褒めの言葉を頂きつつ、素朴な疑問をぶつけてみた。

「抵抗勢力に立ち向かう中で、自分が潰れないようにするために、どんなポイントに気をつけたのですか?」

答えはこうだった。

まず、「好きな人としか付き合わない」こと。これは理解できない人を簡単に見切るような視野の狭い行動ではなく、徹底抗戦の姿勢を見せる人より、まず理解し味方してくれる同志と一緒に過ごす時間を選択的に増やすという意味だった。

やはり人間弱いもので、人に突き刺されるような仕打ちをされればテンションは下がる。当り前だ。一人二人と、打たれても打たれても戦い続ける先鋭的な戦士は探せばいるもので、こうした人たちとチームを組むことで、抵抗勢力と戦えるようになるとの話だった。

また、自分も戦えば戦うほど戦闘能力が上がり、多少の矢であればひょいひょいよける(受け流す)身軽さもついてくるので、余計なストレスを感じずに戦えるという回答だった。

たしか前にStanfordのAlumniイベントで元・産業再生機構COO/現・経営共創基盤創業者の冨山和彦氏とお話させていただいた際にも、抵抗勢力との戦いにおいて重要なのは、無理に人の考えを曲げようとしても反撃をくらうだけなので、理解してくれる人から固めにいく、というようなお話を聞いた記憶があっただけに、重なるところがあった。 

単なるナイスガイではなく、苦難を乗り越えて偉業を達成した男の話は心に響くものがあるなぁ、と痛感した筆者であった。



講演は大きな拍手で幕を下ろし、すかさず名刺交換を済ませ、歓談タイムへ。


このブログから知り合った方が某トップスクールに合格されていたのに驚き、またその方から声をかけて頂いて、こういうブログを書いていたことでいろんな人と繋がれて面白いなぁなんて思っていたら、その場で一緒に話していた方が「あれ、その(筆者の)ブログ、読んだことある!」となった。更には近くにいた方から、「あのブログの筆者の方ですよね?」次々と声をかけられ、驚きが止まらなかった。

そういえば、もうすぐこのブログも累計PVが9万に達する。最近は1日400~500PV、月間12000~15000PVにも上る。PVの数字の感覚がよくわからなかったが、これほどまでにインパクトがあるのかと気づいた。


2次会へ。

ここでもまた話した方から「ブログ読んでいますよ」と伺い、ますますこれは留学達成しないとやばいぞという、いいプレッシャーになった。

また、1次会でもう一人講演をしていた、ロコンド.jpの田中社長とも、少々込み入ったお話をすることができた。

ここではあまり書くつもりはないが、筆者が立ち上げたNPO団体で、ちょうどファンドレイズを行っていることもあり、田中社長がどうやって09年にUC BerkeleyのMBAを卒業し、起業してからわずか1年で22億円の出資をベンチャーキャピタル(ドイツVCから15億、日本VCから7億)から獲得できたのか、Tipsを聞いてみた。

非常にシンプルな回答だった。

・「やりたいことはコレ、それを実現する仲間がこれだけいる。」というような、30秒でわかるピッチ(説明)をする。
・FactでGapをえぐりだす(例:▲の市場はアメリカで●億円ある、中国でも●億円ある、でも日本では●億円しかない。But▲は誰もがつかう。日本で▲の市場が膨らまないはずはない)
・電話かメールが一番早い、資料は作らんでいい。特にパワポは悪。エクセル1~2枚でOK、あとは口で説明すりゃわかる
・金余っている人世界でたくさんいる。片っ端から金くださいと聞けばいい。聞くのはタダ。当たればウン億。安いもん。


ちなみに筆者のファンドレイズの状況を聞いて一言。

「NPOだから、財団じゃない?早いところまずビルゲイツ財団に聞いてみなよ。ホームページからメールするだけだよ。もし断られても、しばらくしたら相手忘れるから、また時間置いてチャレンジすればいい。」

冗談ではなく、いとも簡単に言ってくれた。並ではないことをする人の視点は、常人のチャレンジ感覚を凌駕していた。早く自分もその視点まで首を伸ばしたいものだと思った。



最近はGMATの勉強を進めながら、前回のEntryに書いたとおり、2014年夏に留学時期をずらす方向が濃厚になってきていることもあり、MBA留学を通して得られる「何か」を改めて確認したくなっていた頃であった。

MBAコミュニティに関わることで、飛び抜けた経験をした人たちに自然と会えることがまさに今回のGood Luck Partyへの参加から再確認できたので、大変有意義な一日となった。

日々の地味な勉強の合間に、取組み意義に立ち返るこうしたイベントに顔を出すことは大事だなぁと感じた次第であった。


PS.最近はブログを読んでいる方とリアルに繋がる機会が増え、ブログに書くことがこっぱずかしいことも増えてきましたが、これまで通りしみったれたことも、嬉しかったことも、全て赤裸々に書き綴っていこうと思いますので、今後も読んでいただけたら幸いです!


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2 件のコメント:

  1. 初めまして.
    神戸市在住の高校3年です.
    今英語を勉強しており先日のTOEFL初受験では80点でした. これから数ヶ月TOEFLに集中して90点,100点を目指していきたいと思っています.

    突然で申し訳ないのですが、ドナルドさんのspeakingを少し具体的に教えていただくことはできますか?

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  2. K.Yさんへ
    筆者でないのにコメントにお返事するのもおかしなものですが、ドナルドのSpeakingについては前のentryにありますよ。http://mba-there-is-the-way.blogspot.jp/2011/09/speaking.html

    返信削除

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