2015年夏(Class of 2017)からの米国MBA留学を目指す、某仕事人の軌跡

2011年6月4日土曜日

フルブライト奨学生へのインタビュー(3/3)

シリーズで書き連ねたインタビュー、結構な分量だった。アプリカントの皆さんには、参考になったなら幸い。

シリーズ最終回は、フルブライトから派生して様々なトピックについて聞いたことを、ランダムにリストしたもの。

来年出願される方は特に、この辺の情報を押さえて来年に臨むことをお勧めする。(自分も来年に出願が遅れないように、今年結果を出すべくがんばろうっと・・・)





・エッセイのポイントは?

日本人のエッセイの傾向として、「ありきたり」と「極端なケースに走る」というのがある。つまり、当たり障りないエッセイで「卒業後はGSかマッキンゼーにいきたい」と既定路線内の未来を語る、またはポストMBAはあたかもスーパーマンになって「クリーンテックのbillion級のファンドを立ち上げる」など実現が疑われる未来を語る、などのエッセイが見られるという傾向である。

味気ないエッセイはひねりを加えるべきだし、ひねりのないエッセイしか書けないのならそもそも目的感が曖昧で、留学自体について考えが浅いため時期尚早である。バラ色の未来を語ってしまう人は地に足のついたプランを考え直してほしい。結局、何をやりたいかを、現実感のある範囲内で大きく語るのが大事。


・他の奨学金へは出願したか。どの奨学金を志願した方がいいか。


フルブライトとロータリーを出願し、両方とも合格した。他に日本の奨学金関連団体では記念財団や伊藤財団等もあるが、フルブライトやロータリーの様なグローバルかつ歴史ある奨学金制度の方が当然制度自体が整っているし、在校中や卒業後のネットワーク形成の観点から魅力度が高い。

お金に困っているなら形振り構わず出願してもよいが、(筆者がTOEFLのスコアが芳しくない状況を踏まえて)まずスコアメイクしないと話にならないので、それが疎かにならないためにも、絞ってもいいと思う。絞るならフルブライトとロータリーを勧める。


・ロータリー出願のポイントは?


ロータリー財団が主催するイベントにまず参加するべき。ロータリー合格のコツは、いかにロータリー財団にコミットをしてきたか、今後もコミットするかを示すことにある。財団のことを調べ上げて、コミット感を演出してほしい。

また、ロータリーは都道府県ごとにブロック分けされており、それぞれのブロックは地元のタクシー会社の社長や地主など、日本のコテコテなおじさん達によって運営されているため、都心の一流企業に勤める若造が高飛車に「日本はダメだ!アメリカのTop MBAに行って、日本を変えてやるぜ!」みたいなトーンで行くと間違いなく拒絶される。腰低く日本的な価値観の延長で物事を話し他方がよい。


・自分はポストMBAの生業として、所謂事業再生(ターンアラウンド)にフォーカスしていきたいと考えている。具体的には、今いる総合商社で事業投資を深堀する、PEに移る、事業再生に特化したコンサル等に移るなど検討している。留学中も、事業再生(ターンアラウンド)は一つのキーワードになると思う。参考文献があるかという観点も含め、事業再生を研究計画のテーマとするにふさわしいか?

全然良いと思う。アメリカは事業再生についてはかなりの先進国家との認識。PE産業も既に洗練されている。また、日米比較という観点からは、絶好の話題。なぜなら、日本におけるPE産業は未発達で、課題が山積みだからだ。大きな案件は政府からもたらされる場合が多いが、日本では政府は大企業ががっちり固めている。

機関投資家が保守的すぎて新たな金融プレイヤーにリスクを張らない、ターンアラウンドマネージャーが育っていない(産業が未発達だから当然)、など考えられる理由はいくつもあるが、とにかく課題が多いからこそ、これを研究するためにその分野の先進国であるアメリカへ行きたい、研究の後帰国した暁には実ビジネスを通して産業発展に寄与したい、という説明にすれば十分リーズナブル。事業再生という言葉自体に社会的ミッションの色彩が含まれており、テクニカルに言えば「響きも良い」トピックだ。

また、今の会社を絡めるなら、日本の産業に全方位的に深く根ざしている商社のアドバンテージを生かして、長期間腰を据えて企業を成長させていきたい、という風にストーリーを展開してもよいだろう。また、日本だけではなく、今後海外への事業投資を強めていくなかで、今の延長線上のスキルでは不足しているため、海外Biz Schoolへ行って力をつけるという話し方もあると思う。


・学生ローンの金利はどの程度か?


8%程度。テクニカル論だが、円高のうちに日系金融機関から円借入をかき集めドル転させた方がよいかもしれない。クレジットカードをたくさん作るなど円借入の調達手段はいくらでもある。


・フルブライトの面接はどういう形式か?

先方10人対出願者1人。最初は圧倒されるが、フレンドリーに話してくれるので然程緊張しない。日米人半分ずつくらい。面接の時までには当然TOEFLハイスコアの取得は済ませておくべき。発音がいいと相手の印象が全く変わるので、意識してトレーニングしてほしい。


・どのBiz Schoolでもケーススタディはオリジナルか?

HBSがつくったケースが主流。ケース作成も簡単ではないので、どのBSも授業で扱うケーススタディの半分程度はHBSが作成したものを利用していると思う。





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