2015年夏(Class of 2017)からの米国MBA留学を目指す、某仕事人の軌跡

2012年11月6日火曜日

久々に出会った「クソオヤジ」

(以下、比喩的に「クソオヤジ」と表記していますが、個人の誹謗中傷では全くありません。)

今日は久々に「クソオヤジ」と出会い、いてもたってもいられなくなり思わずブログに投稿してしまうこととする。

「クソオヤジ」とは、実名をいきなり出してしまうが、GMAT予備校Affianceの土佐代表である。

前回のEntry以降、仕事とNPOで忙殺されている毎日が続いており、GMATの勉強といえば、土曜日の朝から夕方までの6~8時間、宴席などない翌朝平日1時間程度勉強するという近況。

圧倒的に不足しているなかで、そのかろうじてする勉強でも、正答率が上がらず、本当にこのやり方でだらだら続けていてもいいのだろうか、という危機感を感じざるを得ない日々が続いていた。

「こんな時こそ予備校などに頼らず、正面から、自力でOGを解けばいいではないか!!」と思い、OGをこのまま続ければいいではないかと思う面もあったが、でもどこかで、勉強方法そのものがいけないのかもしれない、それを根治するべく実績のある人から学ぶことはあるのではないか、と考え、ふと、YESでも、Affinityでも、AGOSでもない、自分の中では有名GMAT予備校の中でも異色との認識であったAffianceの門を叩いてみたのである。

なぜ異色だと思ったかといえば、

・定番のコースが、2か月の土日を全て授業に投入させる内容
・強制的にチームビルディングを行い、その中でObligation的に勉強をさせる
・上記コースが50万円という一見強気なプライシング

という点が挙げられ、なぜチームをつくるのか、缶詰なのか、という点において、やや宗教じみた臭いすら漂う予備校だったからである。


そんなこんなで、つい先日の土曜日に連絡をしたところ、すぐに返信と時間指定があり、今日会ってきた。

場所は、御茶ノ水の某マンションの一室。玄関は全く普通の家の様だ。

長方形のリビングに可動式の小さなテーブルつき椅子がいくつか並べられている。その椅子を正面に向けて、面談が始まった。

色黒で、声はやや低くドロッとした語り口。ちょっと悪そうなオヤジという印象。

話し始めるなり、予め提出してあった自分の勉強状況を書いたシートを眺めながら、全てに対してダメ出しが始まった。

・TOEFLの点数が新基準になり、今の点数(103点)ではTop校は到底難しい
・Stanford、Whartonなど、書いてあるSchoolではそもそも103点では足りない。106点は必要だ。
・(自分が普段読んでいる英文を言うと)英語力をつけるためでなく、趣味で読んでいるに過ぎない。それでは英語力がつくはずがない
・商社の人間には勉強に対して甘い認識の者が多い。
・NPOをやっているみたいだが、自己満足にしかすぎない。そんなものは今すぐ辞めた方がいい。
・(Why MBA的な質問をされ、持ち時間がどれだけ与えられているか不明だったので非常に簡単に回答すると、その言葉尻一つ一つを拾い上げ)100%勘違いしている。そんな考えなら、落ちるにきまっている。そもそも行かない方がいい。転落人生を歩むだけだ。

まぁよくこんな言葉を放てるものだと、逆に感心してしまう様な心境で話を聞いていた。
そして当然こちらも、「おいおいオヤジ、ちょっと待て、俺の話をちゃんと聞けよ」という状況になって、なぜMBAに行きたいか、どういう想いでこれまで勉強してきて、どんな社会的使命感からNPOを立ち上げたか、打ち返してやった。

するとオヤジは、自分が金融に関する問題意識に言及したことに関して、「では金融をやっている人間に聞くが、日本が初めて80円を切ったのが何年か知っているか」「海外事業比率が何%になると円高がクリティカルになるか知っているか?」「アメリカ大統領選挙がレバレッジ規制にどう影響するか知っているか?」など、こちらが言葉を詰まらせてしまう質問を打ち込んできた。そしてオヤジはそれらを全て正確に説明した。

このオヤジはGMATの講師ではなかったのか?なんだこのオヤジは?という念が生まれてきた。

オヤジは打ち込む。

・日本の昨今の留学生は、近代史を勉強しておらず、どうした歴史的背景の元に現在の社会問題に発展しているか正しい理解が不足しており、また当然それに対して真っ当な意見を述べられるものが少ない。MBA留学すると、すぐにそうした意見を聞かれ、答えられないと、すぐ相手にされなくなる
・今の若者には、自分の仕事や所属する業界についてはそれなりに語れるやつはいるが、もっと広い経済の仕組みにまで演繹して思考できるやつは少ない
・新聞の情報を多角的な情報ソースから検証するCritical thinkingができるやつが少ない

批判的な指摘が多いものの、そのどれもが一理あり、聞いていてなるほどと思う部分も多くあった。

しまいにはこんな指摘をされた。

・君には人間力が不足しているようだ。まずは月刊「到知」を読め。←いったん聞き置いたが、けっこうよさげな雑誌のようだ
・NPOからは極力手を引け、いつでもできる。←これには、代表としてのコミットメント、責任、周囲への迷惑などの観点から、完全に引けるものではない旨説明し、そうか、との反応
・数学が苦手な者、GMATで400点代の者は、通常の何倍もの努力が必要だ。その覚悟がないならMBA留学をやめた方がいい。←選びに選んで仕事、MBA、NPOという軸に定めているので、生半可な取り組みでMBAを志すという気持ちは微塵もなく、心外である旨、説明
・君の様に想いが強いのはいいことなのだが、やり方まで詰め切れていない者がよくある受からないアプリカントの特徴←これには返す言葉がなかった

と、こんな感じで押し問答が続き、気づけば2時間ほど経過していた。

オヤジは淡々とした様子で、「今日はこの後も予定があり、タイムアップだ。今日は大枠の話しかできなかったので、改めて、何をどう勉強するのか、中身の話がしたい。」と言い放った。自分もここまで話したら、ああそうしましょうという姿勢で、2週間後に再び会うことになった。

帰りがけ、ようやく、「うちは集中して勉強し、余裕を持ってGMATを受けてもらえるよう2月~11月までしか授業を行っていない。それまでは君にできることをやってもらうことになると思う。やる気があって、勉強したいというなら、いくらでも付き合う。」と言って、開講スケジュールを渡された。

部屋の出がけ、クソオヤジはやたらフレンドリーに「今日は敢えて気分を悪くしてしまうかもしれないくらい厳しいことを言ったが、全く悪意はない。ただそれだけMBA留学が難しいということは伝えたかった。是非頑張ってほしい。」と言われ、ありがたく頂戴し、その場を後にした。

マンションを出て、小雨を感じながら、久々に腹ただしい2時間だったと改めて思ったが、しかしながらクソオヤジはロジック力、知識量、人間力において、優れた点が多々あり、自分の守備範囲である金融分野においても、知識面で彼に負けている面もあり、その点、自分の完敗でもあった。

ここ最近、こういう「俺の屍を越えて行け。ただしお前が越えられるならな。」と不敵な笑みを浮かべながら試してくるクソオヤジに会っていなかった。自分は、こうやって発破をかけられると、「なんだと、この野郎!?」と火がついてしまうタイプなので、良いきっかけになったことは間違いなかったと思う。

久々に面白いクソオヤジに出会ったので、是非心行くまで食らいついてみようと思う。次回会うのが何だか楽しみだ。これが新たな展開のきっかけになることに少しながらの期待を寄せ、それまでにまたクソオヤジにぶん投げてやる話題を探し、自分の英語力も少なからず鍛錬しておきたい。


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3 件のコメント:

  1. あはは〜。2009年末に土佐さんと初面談をした時を思い出しました(笑)

    はじめまして。私、外資で仕事しながらChicago BoothのEMBAに通っている者です。

    まあ、クセのある人ですが、GMATでそれなりのスコアがとれたのは土佐さんのおかげですね〜。

    成功を祈っています。

    返信削除
  2. 匿名さん

    もうご覧になっていないかもしれませんが、コメントバックさせて頂きます!

    はい、今ではすっかりお世話になっており、土佐先生からアドバイスもらいながら何とか前進しています!

    Chicago行きましたが、いいスクールですね。是非現地でのご様子をお聞かせ頂けますと幸いです!

    返信削除
  3. あら、お返事いただいていたのですね。失礼しました。どーなさっているかな〜とちょこちょこ拝読しておりましたが、自分がコメントをしたポストまで遡っていませんでして(笑)

    Boothはシンガポールにもキャンパスがあり、東京で仕事しながら毎月通ってMBAをとりました。いわゆるExecutive MBAですが、教授もシカゴから飛んできてフルタイムと同じ授業内容なので、学位はフルタイムMBAと全く同じです。国内での認知度はあまり高くないプログラのですが、2年間のオポチュニティコストを気にする人には、面白い選択肢なんですよ〜。

    実は今月転職し、新設の某官民ファンドで海外投資をやっています。土佐さんにそういってもらえたら誰か分かるはずなので、何かあればどこかでキャッチアップしましょう。

    そうそう、社費派遣合格おめでとうございます!私の友人の派遣組は、苦戦するメンバーもいましたが全勝でしたので、きっとあなた様も大丈夫ですよ。会社だって、イケると思って推薦しているわけですし。

    では頑張ってくださーい。

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